シニア世代が無理なくできるアシュタンガヨガ
シニア世代が無理なくできるアシュタンガヨガ

アシュタンガヨガの効果

ダイエットから介護予防の目的まで、ヨガは様々な効果が期待できます。
また、高齢者の方でも挑戦しやすい運動として人気が高まっていて、シニア向けのヨガ教室も急増しています。
ヨガにはいくつも種類がありますが、シニア世代にお勧めのヨガとして、パワーヨガの前身である「アシュタンガヨガ」を推薦します。

「アシュタンガ」とは、サンスクリット語の「八支則」である禁戒・勧戎・坐法・呼吸・感覚の制御・集中・瞑想・三昧を意味しています。
この八支則を基本にヨガのスタイルが構成されています。
アシュタンガヨガは運動量も多い為、シニア世代の健康維持に大きな効果をもたらしてくれます。
アシュタンガヨガの最初のプライマリーシリーズとは、ヨガセラピーという意味がありますので、内臓の浄化とクレンジングを目的として行います。

内臓のクレンジングとは、物理的に内臓に滞っている老廃物をクレンジングすることを言います。
高齢者の方の中には、ストレスや不安、悩みを抱える人も多く、その為に食欲がないという人も沢山おられます。

東洋医学において内臓は「感情を溜める場所」という考え方があるのですが、アシュタンガヨガによって内臓のクレンジングをすると、負の感情が排出されてスペースが生まれ、食欲が湧くこともあるそうです。
アシュタンガヨガとは、体の内側、外側から働きかけるヨガですので、難しくてきっとできないと思っていても、日々練習を積み重ねることで上達する実感を味わうことができます。

通えない人の為のヨガセラピー

シニア向けのアシュタンガヨガの特徴は、多くのヨガでも取り入れている「太陽礼拝」を含む「立位」「逆転」「フィニッシング」の4つのポーズで構成されています。
初心者の方が太陽礼拝を行うことは難しく、ここで挫折してしまう方も多いのですが、この太陽礼拝をマスターして流れるように動くことができれば、美しい立ちポーズができるようになっています。

シニア世代の方、特に介護を必要とする方がアシュタンガヨガを続けることで、介護する側の人も、される側の人も、少しずつ内臓が浄化され、溜まっていた気持ちが吐き出され、心も体も本来の自分の姿に回帰することも可能となります。
それはつまり、自分らしく生きることにもつながるということになります。
ヨガは世代や性別を問わずに行うことができますが、施設にいたり介護をしていて習いに行けないという人も多くおられます。

実はそんな人にこそアシュタンガヨガを行う意味があり、体の為だけではなく、心のヨガセラピーとしての役割も果たしてくれます。
全くヨガの経験がないという高齢者の方や、ベッドから離れることができないという方まで、呼吸法さえ実践できるのであれば十分ヨガを行うことができるのがアシュタンガヨガの特徴となります。