シニア世代の英語学習事情
シニア世代の英語学習事情

シニア世代の英語学習の目的

シニア世代から英語学習をする人も年々増えています。
大学受験や留学という目的がなければ、シニア世代にとっての英語学習の目的は、第二の人生における生涯学習の位置付けで英語を学ぼうという人が圧倒的に多いようです。
だからといって、サークル活動のように気ままに勉強をしている訳ではなく、1つ1つ丁寧にしっかりと学びたいという意志を持っています。

ただ、シニア世代は基本的に急ぐ必要がないため、焦ることなく落ち着いて勉強をされているのが現状です。
若い世代であれば、いついつまでにどのレベルまで、というプランのもと英語学習をしている人が多いのですが、シニア世代は終わりを考える必要がありませんので、「勉強」ではなく「学び」と考え、学べることを純粋に楽しんでおり、勉強に対するストレス等を感じることはないと考えられます。

シニア世代の学習目的としては、昔学生時代に苦手だった英語が、今なら前向きに吸収できそう、または、苦手に思う英語を克服して楽しい余生を送りたいという2つが主なものとなります。
他には、海外に嫁いだ娘夫婦や孫に会いにいくため、夫婦で海外旅行に行くと決めたから、英語学習はお洒落だからという理由の人もいたようです。

英語上達の度合い

若い世代の脳みそと違い、シニア世代で英語学習を始めたところで、進みが遅くてなかなか上達しないのではと思う方もおられるかもしれません。
80歳から英語を始めたという人でも、中学生レベルまで進み、中学生の孫や近所の子供たちにも英語を教えるまでになっています。
80歳でゼロからスタートし、中学生レベルまで上達するということは、かなり根気のいる学習となりますので、素晴らしい英語の上達度合いと言って良いでしょう。

スタート時期に「早い遅い」は関係ない

60歳の定年を迎えた時、新しい知識を得たいと英語学習をすることは、若い頃とは違い学習能力の低下を否が応でも実感することになります。
若ければスポンジのように吸収できた勉強も、シニア世代になると何度も繰り返し繰り返し学習することでやっと定着するということが理解できると思います。

ただし、言い換えれば根気よく続けることができる環境に身をおくことで、時間の差があるだけで、最終的には他の学生と同じレベルまで上達することができるということです。
英語学習に「早い遅い」はなく、必要なのはモチベーションをいかに高くキープするかということがポイントです。

シニア世代の英語学習では、ほとんどの生徒がゼロからのスタートの為、時間をかけて確実に学習したいと希望する傾向にあるようです。
「年だから」というのは学習を始めない理由にはならないということを覚えておきましょう。