笑って泣ける古典落語の世界
笑って泣ける古典落語の世界

奥深さがある

もしこれまで落語を聞いたことがないという人がいるならばぜひともおすすめする。
特にお笑いが好きな人はぜひとも古典落語の世界を体験してもらいたい。
現代のお笑いには落語の要素がたくさん含まれており、さまざまな影響を与えているからです。

落語を知らずにお笑いを語ることは不可能なほど影響を与えているのだ。
ただし、落語というのはお笑いに分類されてはいるが、厳密にいえばお笑いとは違うものだ。
お笑いだけではなくて泣きの要素が含まれていたり、人生について深く考えさせてくれるような奥深さもある。

基本的には舞台の上で一人の落語家が話だけで人を感動させるものが落語である。
落語を聞くためには寄席へ行ったり、独演会に足を運ぶことによって、生の落語を体験できる。
また、音源が非常に充実しているため、落語のCDを買ってきてそれを楽しむのも良いだろう。

落語の演目を大きく分けると古典落語と新作落語の二種類があり、古典落語というのは昔からある伝統的なものだ。
江戸時代に現在の古典落語のほとんどは完成されており、それらが進化しつつ継承されている。
最初にどの落語家を聞けばいいのか困っている人は多いだろうが、そういう人はテレビで見たことのある落語家を選べばいいだろう。

たとえば笑点に出ているメンバーや立川志の輔、立川談春などは知名度が高く、落語も面白い。
テレビで知っているひとならば、顔や声に親しみをすでに感じているため安心して聞ける。
いきなり昔の大御所の落語家を聞いたとしても、逆につまらなさを感じてしまうケースもあるため気をつけよう。

新作落語にも注目

落語といえば古典落語であるという人は多いのだが、ぜひとも新作落語にも注目しよう。
新作落語というのは現代の落語家が自分で作ったお話であり、こちらにもファンはたくさんいる。
新作落語ばかりをやっている人もいて、基本的には現代が舞台となっているお話が多い。

立川志の輔の新作落語が映画化されたこともあるぐらい評価の高い作品も存在している。
これまでに落語を聞いたことのない人にとっては、むしろ新作落語の方が面白く聞けるかもしれない。
あまり落語を聞くことに気負う必要がなく、素直に笑わせてくれて、情景もスムーズに想像することができるからだ。

新作落語で面白くて人気が高いのはやはり立川志の輔であり、他にも柳家喬太郎や春風亭昇太なども聞きやすく面白い。
数年前に落語ブームが起きたことがあり、初心者向けの書籍やガイドブックのようなものもたくさん出ているため、そちらを読んでみると参考になるだろう。
落語というのはとても奥深いものであり、一生涯の趣味になるものだ。