筋肉量の低下と年齢の関係
筋肉量は、何もしなければ20~30歳をピークに40代から加齢と共に少しずつ減り始め、65歳から急激に低下します。
80代になると、30~40%もの筋肉量が低下すると言われていますので、加齢と共にこれだけの筋肉量が低下してしまうと、転倒や骨折の危険性が高まり、日常の生活にも影響が出てしまいます。
つまり、シニア世代こそ筋トレが必要であり、積極的に筋肉を鍛えるべきだということが理解できます。
シニアが筋トレをするメリット
今更筋トレをしても、しんどいだけで筋肉がつかないのではと疑問に思う方も多いことでしょう。
実は、筋肉は何歳になってからでも回復させることができますので、シニア世代から始めても十分に効果を実感することができます。
逆に、筋力が減って身体の健康に影響が出やすいシニア世代だからこそ筋肉量の回復をさせる意義があると言えます。
筋肉量を回復させることは、運動機能の回復はもちろん、基礎代謝がアップしますので脂肪が燃えやすくなり、太りにくい体質になることが可能です。
脂肪がつきにくくなることで、メタボ等の心配もなくなりますので、加齢と共に不安になる生活習慣病の高い予防効果が期待できます。
また、美しい引き締まったボディを手に入れることで、自分に大きな自信を持つことができますので、シニア世代からでも何でも始めることができるという前向きな気持ちで生活することができます。
このようにいいことづくしの筋トレですが、若い人と同じように厳しいハードトレーニングを行う必要はありませんので安心してください。
最初は少しずつ、体に無理がない程度から始めましょう。
筋肉量が増えてきたら、いろいろな筋トレにも挑戦してみてください。
シニア世代からでも始めることができる簡単な筋トレがありますので、数ではなく、質にこだわってゆっくりと行ってみましょう。
手軽に行うスクワット
シニア世代から筋トレを始めるのであれば、負荷のかからない簡単なトレーニングから始めてみましょう。
張り切りすぎて急に大きな負荷をかけてしまうと逆に怪我の原因となり、体にも良くありません。
簡単なメニューに慣れてきたら、少しずつ難しいメニューに挑戦してください。
まずは手軽にできるスクワットを紹介します。
スクワットは誰でも知っている筋トレの1種です。
両足を肩幅に開いて胸の中央で腕を組みましょう。
上半身を前かがみに、足裏に重心をおくように意識してください。
背中はまっすぐ伸ばし、そのままの状態で椅子に座るように、5秒程かけてゆっくり膝を曲げます。
その時のお尻は後ろにつきだすように腰を落とすことがポイントです。
太ももが床と並行(水平)になるまで腰を落としたら、また5秒程かけて元の状態に戻して1回となります。
これを1セット10回として3セット行います。