有酸素運動の嬉しい効果
有酸素運動はダイエット等に有効とされていますが、長く続けることができる上に、人の健康にとって様々な効果があることがわかっています。
有酸素運動はウォーキングやストレッチ等、体に大きな負担をかけずにすることができる運動です。
毎日少しずつ継続すれば、筋肉の衰えを防ぎ、心臓や肺機能の強化にもつながります。
また、認知症予防にも効果があるとされ、これは有酸素運動によって全身の血行が良くなり、脳へも十分に供給されることで脳が活性化される為と考えられています。
また、認知症の人は神経伝達物質が不足していると言われていますが、有酸素運動によって脳内で神経伝達物質であるアミン、エフェドリン、セロトニンの生成が促されますので、神経伝達ネットワーク機能を活発にし、認知症予防につながると期待されています。
また、セロトニンの分泌が増えますので、うつ病予防・改善にも効果があると言われています。
セロトニンの不足は、高齢者の不安感やうつ病に影響があるとされていますので、有酸素運動は高齢者の沈みがちな気分を変えることにも有効です。
このように、高齢者にとって沢山の効能がありますので、運動不足解消の為にも有酸素運動がお勧めです。
ゆっくり行うウォーキング
体力的にウォーキングはどうかと不安に思う方もおられますが、有酸素運動とは脂肪と酸素をエネルギーに変える為のものです。
高齢者の場合は、少ない運動量でも効果がありますので、屋外はもちろん、施設内であっても、手すりに等につかまりながらゆっくり歩くだけでも十分有酸素運動を行うことができます。
ただし、転倒する恐れがある場合には、必ず側に誰か付き添ってもらいながら行うようにしましょう。
毎日の習慣にラジオ体操
ラジオ体操も立派な有酸素運動となります。
自分ができる範囲で、無理のないように行いましょう。
ラジオ体操の良いところは、座ったままでもできるという点です。
立ってラジオ体操ができないという場合は、椅子に座ったまま行っても十分に有酸素運動の効果が期待できます。
ラジオ体操を生活習慣に取り入れ、毎日同じ時間に行うようにすると、規則的な生活サイクルができますので、認知症対策にもつながります。
ストレッチで筋力低下を予防
高齢者は筋力の低下で硬く萎縮してしまっているケースが多い為、時間をかけてゆっくりストレッチを行い、こわばった筋肉を伸ばしていきます。
それだけでも十分有酸素運動をすることができますので、それぞれに無理のない範囲で行ってください。
高齢者の中には運動を苦手に思う人もおられますが、無理なく続けることができる有酸素運動は健康維持にとても役立ちますのでお勧めです。